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【解説】食品業界の商品開発はどんな仕事内容?具体的な業務内容を紹介します

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食品業界における「商品開発」とはどのような仕事なのでしょうか?

漠然と「コンビニやスーパーに並んでいる商品のレシピ開発をする人」といったイメージがあるかもしれません。

 

しかし、実際にレシピ開発をできるのはほんの一握りの人というのが現実です。

なぜなら商品開発の業務内容は多岐にわたるためです。

 

こんにちは。

食品業界の開発職としての経験は10年以上、現役開発職の、ヒゴです。

 

この記事では、私の今までの経験から食品業界における商品開発の多岐にわたる仕事内容を詳しく解説します。



商品開発の仕事内容

商品開発が新商品を開発する際の大まかな流れは下記です。

市場調査/商品企画
原材料選定/コスト試算
試作/製造工程検討
営業同行/商品PR
包装デザイン/ラベル検討
本製造/立会い

企業によっては、市場調査や企画については、マーケティングや商品企画といった専門の部署が業務の一部を担当する場合があります。

次に、それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。

 

市場調査/商品企画

政府や公的機関が公開している統計データなどを用いて、市場の成長性を調査します。

企業によっては、外部の調査会社に委託し、男女や年齢別の需要といった細かいデータを収集することもあります。

調査が終わると、ターゲットや開発する商品の方向性やコンセプトを決め、原材料の選定に進みます。

例えば、サプリメント分野は、過去5年程で右肩上がりの成長をしているため、参入によりビジネスチャンスが期待できる。

更に細かく分類すると、サプリメントの中でも腸内環境に関する素材が伸びているので、乳酸菌など腸内環境改善に効果のある原材料を使用してサプリを企画。

 

原材料選定/コスト試算

例えば、果汁を使用した飲料の配合を検討する場合、安価で味も普通な海外産果汁を使用するのか、高価で美味しい国産果汁を使用するのかは、大きな選択です。

そのため商品のコンセプトや品質、予算などを考慮して原材料を選択する必要があります。

また新規原材料の探索も商品開発の重要な仕事です。

既存の取引先からの新原材料紹介もありますが、展示会に参加し、自ら調査し商談することも多いです。

商品開発だからといってラボ内での作業が多いイメージかもしれませんが、情報収集をしたり、目標とする商品を食べに行ったりと会社外での活動も多いのが特徴です。

 

試作/製造工程検討

商品によって製造工程は大きく異なりますが、原材料の混合、加熱、殺菌、充填、包装など複数の工程を経て、問題なく商品ができることをラボで検証します。

香りや食感など多くの要素を検討する必要があるため、試作の回数は100回を超えることも多い印象です。

ラボ試作で問題なく製造できる目処がつくと、製造量を増やして試作(実際の製造現場での試作)を実施します。

ラボのように小さなスケールでの試作と、実際の製造現場での設備のように大きなスケールでは、混合や殺菌時間、充填効率など条件が異なります。

製造現場でのテスト前に十分にラボ試作を実施し、問題が発生する工程を事前に把握しておくのも商品開発の重要な仕事です。

 

営業同行/商品PR

サプリメント向けの原材料を取引先に提案する場合、どのような効果が期待できるのか?どのように身体へ作用しているのか?といった技術的な質問を受けることがあります。

営業が対応できれば良いのですが、回答に困る場合も多いです。

そのため商品開発担当が営業に同行し、技術的な説明を営業の代わりにすることがあります。

技術的な説明や話がすぐに対応できると、商品の採用率UPにもつながるため、営業同行も商品開発の仕事の一つです。

 

包装デザイン/ラベル検討

商品の包装フィルムや外箱デザインは商品の印象を大きく左右するため、非常に重要な要素です。

デザインは、デザイナーに委託することがほとんどですが、包装資材へ印刷した際に、文字のズレがないか?色調に違いがないのか?などは、商品開発が主導して進める必要があります。

また原材料表示や栄養成分表示についても食品表示ガイドライン(消費者庁)に従い、作成しなければなりません。

 

本製造立会い

初回の製造時には必ず立会いを実施します。

何度も製造テストをしてきたとは言え、実製造で問題が生じることもあります。

問題が生じた際、どのように対処すれば問題なく商品を製造できるか?一旦、製造を中断するのか?といった、判断をするのも商品開発の重要な仕事です。

最初は、慣れないことも多いかもしれませんが、先輩や製造現場で対応頂く方達としっかりとコミュニケーションを取りながら進めていくことが重要です。



 

商品開発として求められるスキル

前述した商品開発の仕事から商品開発に求められるスキルを考えていきましょう。

他部署や取引先とのコミュニケーション力
スケジュール管理
分からないことを自分で調査する力
食への興味関心
生物系や化学系の知識

商品は自分一人で作り上げるのではなく、購買部、製造部、企画部や委託先と協力することで、良い商品は完成します。

そのため普段からコミュニケーションを取ることが、連携を深めるために最も重要です。

また自ら主体性をもって動くことも必要です。

最初は先輩から教えてもらうことがほとんどですが、自分で積極的に調べものをしたり、分からないなりに考えて動くと知識のつくスピードも早くなります。

 

 

商品開発として働きたいけど、気になる就職/転職事情

理系の知識がないと商品開発は難しいのか?

私の経験から、理系でなくても商品開発に向いている人は多いと思います。

企業側からすると理系の知識は、商品開発と重なる部分も多いため、仕事の飲み込みや成長が早いという観点から、理系に限定して採用活動を実施している企業がほとんどです。

しかし理系であっても大学で学んできたことと商品開発に必要な知識には大きく乖離があるのが正直なところです。

そのため、文系であっても努力次第で商品開発ができるチャンスは十分にあります。

エントリーシートや面談時には、理系の知識を入社後どのように補っていくのか具体的に説明することを心がけましょう。

 

中途採用で未経験だと商品開発は難しいのか?

中途採用では経験が求められるため、未経験から商品開発への転職は狭き門です。

しかし可能性がゼロというわけではありません。

企業側が中途採用をする意図は、今までにない新しい風人を部署に入れることで、異なる視点からの商品開発を期待しています。

つまり、あなたの今までの経験が今後の商品開発に活きることをPRすればいいのです。

まずは、あなたの経験と商品開発の共通点を探すことから始めましょう。商品開発が未経験であっても、新しくチャレンジする意思は、強い武器になります。

 

商品開発に挑戦したいけどPR方法を一人で考えるのは限界がある

自分の過去と向き合うことは重要ですが、自分一人の視点だけでなく、様々な視点から見直した方が、新たな発見があります。

特に未経験の場合、商品開発を知っている人と話ながら過去の経験を棚卸しをすることがおすすめです。

友人に商品開発がいない場合、食品に特化した転職エージェント(RDサポート)を利用するのも一つの方法です。

未経験であっても親身に相談にのってくれるはずです。



 

まとめ

商品開発の仕事内容について解説しました。
主な業務の流れとしては、下記です。

市場調査/商品企画
原材料選定/コスト試算
試作/製造工程検討
営業同行/商品PR
包装デザイン/ラベル検討
本製造/立会い

次に求められるスキルとして、最も重要なのは「コミュニケーション力」です。

他部署や取引先といった様々な人と協力し、商品を作り上げることが商品開発には求められます。そのため、食品関連の専門知識を自ら取得しようとする「積極性」も必要です。

最後に就職転職事情について解説しました。

過去の経験と商品開発の仕事内容との共通点を探すこと、また未経験であれば過去のどのような経験が商品開発に活かせるのか考えるのがが第一ステップです。

一人で考え込むのも限界があるので、食品特化転職エージェント(RDサポート)をうまく利用するのもおすすめです。

 

以上、この記事が商品開発を目指す方にとって有用であれば幸いです。

 

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